東京は人口が多く住みやすい環境が整っていますが、一方で田舎を好む方もいます。

田舎に住むメリット、東京23区内でも住みやすい環境について紹介します。

東京近郊と出身地を比べてみた

現在私が住んでいるのは静岡県にある森町というところです。

私はここで生まれ育ったのですが、高校卒業後から進学・就職のため、およそ22年間東京都内などでおりましたが、12年ほど前にUターンしてきました。

そのため、田舎と都会の両方の生活をしてきています。

戻ってみて思ったこと、子供の頃には気が付かなかったこと、などの観点から書いてみたいと思います。

ここ森町は、三方を山に囲まれ、その中心を川が流れ、その川の両側には田園や畑が広がっている地域です。

農業の特産としては、緑茶・治朗柿、米などがあり、昔の中心産業は間違いなく農業だと思います。普段は生活音があまりしないのどかなところです。

茶処ということもあってか和菓子屋も多く、またその店では本来の和菓子から近年のニーズを満たすような新商品も日々作られているようで、和スイーツには困ったことがありません。

こう書くと、山奥の田舎かと思われるかもしれませんが、そこまで山奥ではなく、山間部と平地の境界付近になります。町の北部は山ですが、南部は平地なので、田畑、住宅地です。

田舎の交通機関

公共交通機関はバス・列車になります。

隣接する掛川市・袋井市にはこれらの移動手段で移動することはできます。

また、病院などの公共施設の近くには駅が新設されたりしています。

ですが、駅の数もそこまで多くはないはないので、移動手段は基本的には自家用車になると思います。

当然のことながら運転免許が無いと何をやるにしても不便です。

通勤もマイカーでの通勤者が大半なので(駅まで車、なども含む)、都会の職場からの帰りに「ちょっと一杯」ということはやりづらい状況にあります。

会社の忘年会などは前もって日付を決定し、職場までの移動手段、忘年会からの帰宅手段を、家族の手を借りる、駅やバスが使えるのであればそこまで歩く、などなんらかの方法で確保する必要があります。

田舎ならではの暮らしやすさ

日々の生活について、まず買い物についてですが、大型のショッピングセンターやホームセンターは少し離れたところになりますが、中規模・小規模のスーパーもそれなりの店舗数があるので、買い物ができないといった事態にはなっていません。

ですが、小売店、専門店なども含めて店舗の数は都内などと比べると格段に少ないので、スーパーとかで買えない物で「今これが欲しい」という状況が発生してしまうと不便に感じるかもしれません。

とは言え、今日では各社ネット通販があります。それらを利用ずれは翌日くらいには入手できるのでこれについてもそこまでの不便さは感じていません。

仕事などについてですが、昭和以降、この辺りは太平洋ベルト地帯の中、東海工業地域にも含まれますので、農業だけではなく自動車産業を中心とした会社・工場もあります。

最近は農業従事者よりも会社員のほうがその数は多いのではないかと思います。

何年か前に新東名高速道路が開通したこともあってインター近くには工業団地も作られ、近隣市から森町に働きに来ている方々も多いかと思います。

また、昨今の移住ブームでも言われていますが、地域の方々との共同作業はあります。

主には、町内会への参加(町内会費)、草刈りなどの奉仕作業、祭典の参加などです。

これらは新興住宅地などの地域によっては無いところもあります。

ですが、地域の人たちと全く話をしないかと言われるとそうでもありません。

元来、静岡県人はおしゃべりが好き、と言われるように、多少の会話は挨拶、と思っていたほうがいいかと思います。

いろいろ書きましたが、都内などとの比較をまとめると、時間は多少ゆっくり流れていますが、そこまで不便でもなく、日常会話が普通にできる方には、ギシギシした生活からリタイアするには向いているのではないでしょうか。

 

田舎には田舎の良さがあります。

続いて東京23区の中でも比較的安く住める環境についての意見です。

 

交通の利便性が高く経済的に暮らせる

私が住んでい東京都の足立区の良い所の一つに挙げられるのが交通の利便性の良さです。

電車の路線は東武スカイリーラインを始めとした複数の路線が通っていて、東京メトロ半蔵門線や日比谷線との相互運転を行っていることで乗り換えをする手間もなく都心に移動することができます。

そのため、私を含め通勤や通学で電車を利用している人にとってスムーズに移動できるのは大きなメリットです。

スカイツリーラインは群馬県の方まで延びているので休日のプライベートの利用にも適しています。

ただし、郊外から都心方面に通勤をする人もたくさんいるので連日通勤ラッシュの時間帯はどの駅もホームに人が溢れるほど混雑するので、この点は若干のマイナス点です。

特に日比谷線は人身事故の影響で遅延することも多く、そういった場合はいつも以上に混雑して希望する電車に乗れずに数本まつ羽目になって帰宅が遅くなることもあります。

足立区で電車を利用する人はこのマイナス点をどう捉えるかが重要です。

生活のしやすさもおすすめのポイントになります。

足立区の生活のしやすさ

前述したような公共交通機関の利便性が高いエリアは賃貸物件の家賃や分譲住宅の価格が必然的に高くなるのが一般的です。

しかし、足立区は東京23区の中でトップクラスに位置する物価の安いエリアなので、賃貸の家賃も都心に比べて数万円以上安く設定されています。

極端な話、都心の1DKの家賃で足立区なら2LDKの物件に済むことも可能です。

もちろん北千住や西新井といった準急が停車する駅の周辺ともなれば多少は高くなってしまいますが、駅から徒歩で15分程度離れればかなり安くなります。

環七の外側と内側でも1~2万円違うので、特別なこだわりがないのであれば外側がおすすめです。

ちなみに、私は環七の外側で3LDKのマンションに家賃10万円ほどで住んでいます。

足立区の住みにくい点

悪い点を挙げるとすれば治安の問題です。

映画監督もやられてる有名な芸人さんがテレビで頻繁にネタにしているように、足立区の治安はあまり良くありません。

とはいっても、普通に生活をしている中で頻繁に犯罪に巻き込まれるようなことはないと思います。

私自身、別の地域から移り住んで5年以上経ちますが、犯罪の被害に遭ったことはないです。

ただ、近所付き合いを含めた人同士の繋がりは希薄に感じられます。

マンション内での挨拶はもちろん、個人経営のお店の多くが常連客と一見さんで対応が違います。

私はそこまで地域の深い交流を求めていはいないので気にはなりませんが、人によってはこの点はマイナスに感じるかもしれません。

そのほかにも、子育てのしやすさという点も足立区ならではの魅力です。

他の地域に比べて貧困家庭が多いという理由から、行政が率先して共働きや母子家庭のサポートを行っていて、児童扶養手当や医療費助成などを受けることができます。

私は独身で子供はいませんが、子供がいる友人からこういった話を頻繁に聞かされます。

社会問題となっている待機児童の問題についても、足立区は年々減少傾向にあるようで、小さいお子さんがいる家庭も安心して暮らすせるのが特徴です。小、中学校で提供される給食もこだわりと安全性の高さから日本一と言われています。

ここまでの説明からもわかるように、若干のデメリットはあるとはいえ、私の住んでいる足立区は利便性や経済性に優れた非常に住みやすい街です。

地方からの出身者の中には、東京で住むことに憧れはあっても家賃や物価の高さを理由に諦めている人も少なくありません。

足立区に住めば無理をせずに憧れの東京暮らしを実現することができます。

都内では難しいと言われている庭付きのマイホームも足立区であれば予算に余裕を持って建てられることが可能です。

新たに東京での生活を考えている人はぜひ検討してほしいと思います。

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この記事を書いた人

くっきー
・妻と子供がいる30代の男です。
・普段は不動産会社の営業として働いています。
・夢はマイホーム
・家族のために住みやすい地域を探しています。