平成最後の4月、令和への切り替わりで業種によっては仕事が大変で肩もこってしょうがない方も少ないのではないでしょうか?
今回は職業上、何万人というお客様の体をさわってみて分かった、デスクワークに良くありがちな肩こりの原因とその解消法について3つシェアしたいと思います。
辛い肩こりを少しでも軽くして、無事に令和にシフトしていきましょう。
Contents
肩こりにおススメのポイント その1「親指の付け根」
え!?なんで肩こりに親指が関係してるの?って意外に思われるかもしれません。
ですが、実はこの親指が原因で肩こりになるケースも少なくないんです。
その理由は筋膜のつながりにあります。
親指と肩や首は筋膜でつながっている。
実は解剖で人の体を実際に切ってみると、解剖学の本でみられる様な筋肉が個別に見れる訳ではありません。
実際は筋肉や骨を包み込んでいる筋膜に覆われ、全体的につながっている様子が分かるんです。
そのため、筋膜のつながりからどこか原因となっている部分から引っ張られる形で、痛みや辛さが生み出しているケースが非常に多く、辛い肩こりが親指だったりすることも少なくありません。
実際に整体で施術してみると、親指をほぐすだけで肩が軽くなったケース。
私の常連のお客様で、コンサルタントをしていらっしゃる方がいます。
ハードワーク+国家資格の勉強もされていて、一日が仕事と勉強で終わってしまうほど常にデスクに座っている時間がほとんど、いう方です。
ある時、筋膜のつながりを勉強して試しに親指をまげて伸ばしてみると、「あ、気持ちいいです~☆」と反応があり、確かに腕や肩までが伸びだしていきます。
筋膜の性質上、30秒以上じっくりキープして伸ばさないとゆるんでいかないので、そのままじっくり伸ばし続けていくと、ある時「ふっ!」とゆるみだす感覚が伝わっていきます。
関連する肩や腕を触っていくと、何も触っていないのに一緒にゆるんでいることがお客様と一緒に確認できました。
「ええ~!不思議ですね~☆」と喜んでいただけました^^
これはあくまで仮説ですが、マウスなどをずっとカチカチ使っていることで親指が地味に疲労が蓄積しやすく、親指の母指球が固まりやすくなって、それが筋膜全体につたわって肩が引っ張られやすくなっているのでは?と振り返っています。
それが肩こりの真の原因である場合、いくら肩だけほぐしても原因が親指にある場合、また親指から引っ張られて肩がこり始めるんですよね~。
ですので、親指の付け根、母指球のあたりをぐりぐりほぐすと、けっこう肩こりにも効くのでおススメです☆
肩こりにおススメのポイント その2「胸」
次のおススメのポイントは、ずばり「胸」ですね!
ここは特に肩の「三角筋」という肩パットに当たる筋肉の3つの付け根の一つが胸側にありまして、やはりつながっている胸がこることで引っ張られる形で肩がこる、ということは本当に良くあります。
いわゆる、猫背と呼ばれるよろしくない姿勢の一つですね。
この胸をほぐすことで猫背が解消されやすくなり、結果的に肩こりが楽になるケースもとても多いです。
胸をほぐす上で一番のポイント「小胸筋」
胸、といっても範囲は広いのですが、その中でも特に効果的な部分があります。
それが「小胸筋」と呼ばれる、深層にある筋肉です。
この筋肉はいわゆる胸と言われる「大胸筋」の中にあり、ちょうど肩の付け根あたりの「大胸筋」の深い部分、深層に隠れています。
胸の肩側の付け根をぐりぐり触ってみると、奥の方にコリコリした感触があると思うのですが、これが「小胸筋」です。
しっかりとこの「小胸筋」をとらえてほぐしてあげると、腕の神経の通り道でもありますので、「ウっ!」とくるような、何とも言えない痛気持ちよさを得やすい、効きやすいポイントでもあります。
きちんと「小胸筋」をとらえてほぐしてあげると、不思議と肩がひらきやすくなって軽くなっている感覚が得られます。これは胸の詰まりからくる肩への負担が減ったことで、肩こりがゆるんだ結果なんですね☆
デスクワームしていると、どうしても長時間腕を前において胸を縮める状態が続いて胸が固まりやすくなってしまいがちです。これはある意味、現代病の一つだと言えます。
ですので、肩の付け根近くのある「小胸筋」をぐりぐりほぐしてあげると、効果的に胸がゆるんで肩こりも軽くなりやすいので、猫背対策の一つとしてもおススメです。
肩こりにおススメのポイント その3「腰」
最後におススメしたいのが、実は「腰」です。
なんで腰なの?と不思議に思う方もいらっしゃるとは思いますが、実は肩と腰をつなげている大きな筋肉があります。それが「広背筋」と呼ばれる筋肉です。
腰から肩の付け根、脇につながる大きな筋肉「広背筋」が肩こりの原因になることも!
筋肉の表層部にある大きな筋肉の一つ「広背筋」という筋肉があるのですが、文字の通り背中に広くついている筋肉です。
これは腰全体についているのですが、途中で脇の方に枝分かれして、最終的には腕の付け根、脇にまでつながっています。
この筋肉は腕をしっかりと体幹から使うために必要な大事な筋肉の一つで、いわゆる空手などで腰をいれてしっかりと拳を突き出す上でこの広背筋が要になります。
逆に、この腰が疲れて固まってくることでつながっている肩が下に引っ張られる形で肩こりになるケースも少なくありません。
臨床経験で、慢性的な肩こりがひどい方を施術している際、色々なアプローチで模索してもあまり効果がなかった際、筋肉・筋膜のつながりから腰を疑ってみました。
すると見事に予測は的中し、腰をゆるめることで肩がやっとゆるみ始めた、という経験がありました。
このケースは、座りっぱなしによる腰痛で腰が主に固まって上半身を引っ張られることで生じた肩こりで、実際には腰の方が硬かった、という場合でした。
この様に、実際に肩こりといっても、全体的に筋肉の関連性、筋膜などで全体的につながっているので、その辛い部分が原因とは限らないんですよね。
全体的なつながりに関係している、体の重心が活性化すると全身の機能が活性化されて肩こりもしにくくなる。
いかがでしょうか?
漠然と肩こりといっても、実際には筋膜などで全体的につながっているので、肩こりの原因となっている箇所が必ずしも肩とは限らないことが何となく分かりやすかったのではないでしょうか?
結局全体のつながりからみて、最も根本的な部分というものがあるのですが、それがいわゆる重心と呼ばれるお腹の部分にある「丹田」と呼ばれるものです。
この「丹田」が活性化されることで、あらゆるつながりから全体につながっていき、効率のいい体の使い方ができるようになっていきます。
腰やお腹がこってくると、肋骨に引っ張られる形で肩こりになりやすくなる。
また下半身が固まってくると、肋骨がその分だけ下に引っ張られる形で肩も引っ張られて肩こりになるケースもあります。一番のポイントは、そうならない様に腹部・腰部を適切に活性化させることにあります。
「丹田」を鍛えることによって、肩こりはもちろん、いい姿勢をキープして見栄えのいい真っすぐな体を作ることで長時間のデスクワークへの負担も減らしやすくなります。
もしあなたがここまでの内容を読んでみて、「なるほど、肩こりも結局は下半身が大切なのか・・。」ということが少しでも理解できましたら、
もっとこの下半身の中でも重心である「丹田」について詳しく解説しているブログがあるので、こちらも一緒に読まれると体のことについてもっと理解できるのではないかと思われます。
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体のことを知れば知るほど、肩こりなどの辛い症状に対処できる知識が手に入ります。
体のメンテナンスにも色々とコツがありますので、良かったらこの機会にもっと体のことを知って頂けたら幸いです!