「試す」「つながる」の意味とはなんだ|その移住促進サイトは「段階」を意識できているのか

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3月4月に入って、一気に全国の自治体における「移住促進サイト」が増えました。地域におけるウェブにおける情報発信の課題について、考える自治体が増えたことの証拠かもしれません。ただその一方で、やっつけ仕事になってしまっているサイトも多く見かけます。

「人(地域プレーヤー/先輩移住者)の顔が見える」「移住者の属性(UIJなど)を明確にする」「ターゲットの(潜在的含む)移住検討者がいる都心部と連動させる」「ターゲットに向けたデザインの絞り方」など、サイト設計におけるシカケは、練ることなくただ情報を並べているだけではいけません。

例えインターネット上にある情報でも拾ってもらえないからです。サイトをつくることがゴールなのではなく、PV集めることがゴールなのではなく、移住者(移住検討者)を増やすことですよねきっと。

そういったシカケのつくり方として、岐阜の飛騨地域(3市1村)がつくった移住促進サイト「グッとくる飛騨」では、参考にできるカテゴリがありました。「試す」です。移住前の「試住」としての住まいや仕事の提供をするようです。

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こういった、移住前に試せることの意味は大きいです。その地域における観光と暮らしのギャップを体感できることや、現地の食やコミュニケーション(方言含む)の文化に触れることもでき、どんなコミュニティがあるのか確認でき、そこで仕事づくりを考えている人にとっては地域資源をより中に入ってリサーチすることも可能です。

実際に、観光色を抜けきれなかったり、一度も行ったことがないところに移住しました、という人は移住後に苦労することは少なくありません。また、実際には、現地に何度か通うことで準備をしながら、移住するという人が多いようにも感じます。さらに、家族がいるような方であればなおさら(とはいえ、20〜30代のこの層がターゲットの自治体は多いはずですよね)。

実際に、そういった試住の取り組みをする自治他は増えてはいます。ただ、アパートのようなお試し移住ハウスという箱をつくっただけで、中身が伴っていなかったり、ハード面で整えたはいいものの、ソフト面が整備されずに淡々とした試住プログラムになってはいないでしょうか? コーディーネーターの存在は必要で、こういった場に対する意識がないとうまく機能しないことが多いです。

その点に関しては、この飛騨地域がどのように行っていくのかはさておき、先にも触れた「移住の段階」の意識をしているかしていないかで、受け入れるための体制も大きく変わってきますよね。サイト制作時に、それを表に出しているということが、この地域から学べること。

また、まだ掲載されていませんが、「つながる」というカテゴリでは、オフラインのイベントを扱うそう。おそらく、現地ツアーだけでなく、都内イベントも増えるのではないかと思います。「都内で知って、現地に行く」という導線づくりは見逃せません。同視点で言うと、栃木県の移住促進サイト「ベリーマッチとちぎ」にも「つながる」が設置されています。

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これは、ぼくの考えではありますが、「関心人口→交流人口→関係人口→関係人口→移住移住」と段階を経ていくと思うんですよね。サイト(メディア)は関心人口をつくり、オフラインイベントは交流人口をつくり、トライアルステイや2拠点居住、リモートでのプロジェクトなどが現地に足を運ぶなかで地域住民(先輩たち)との親密度をあげ関係人口をつくり、ゆくゆくは移住人口をつくる、という流れです。

ということで、自治体のみなさんは移住サイト(のみならず)で「段階」を意識できているんでしょうか。また、移住を考えているみなさんは、一体どんな情報が乗っているどんなサイトなら、移住地の選択肢として考えたくなるんでしょうか。ぼくももっともっと考えみたいですし、自治体、移住検討者の方のお話を聞いてみたいと思います(お声がけくださいーー!)

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