地方在住者が抜けがちな「対東京」の感覚 ーー 都会で調理技術をもった人たちは、地方で「食材」と「料理人」を探している

移住を受け入れたい地域と、地域に移住したい人のギャップって、なんなんでしょうね。

 

先日、「地方移住成功の秘訣は「ビジネスキャリアを積んでから」という記事を読みました。気になったフレーズを出しながら、ちょっと考えてみます。

去年8月、ぼくは東京から沖縄へUターンし、地域のなかに入らせてもらっています。また、地域を限定せずに移住系プロジェクト町づくり系メディアなどに関わらせてもらっていて、その立場で思うことを書留めておきたいと思います。

 

 

世代によって地域への影響力が異なる

若年層であれば、身動きの軽さはあるが、ビジネスキャリアが浅いこともあり、仕事を生み出すことができずに定着しづらい面がある

東京圏というエネルギーをいかに地方に分散させていくかが、地方創生のカギと言えるだろう。

 

記事に振り返ると、上記のようなフレーズが散らばっていました。そうだなぁ、と同意する部分は多いです。実際に、キャリアを積んだ、質の高い仕事ができる人、あるいは影響力をもった人がそこにいるかどうかで、地域の盛り上がり方は変わってきます。

なにかひとつを仕掛けるときも、地方で主流となっている手法(技術)や、SNSなどを介して情報発信したときの響き方など、その違いは大きいですもん。

 

地方にいる人は、都会からやってきた人からノウハウや、その人のもつ繋がりを共有してもらうことができます(もちろん、移住者は地元の人から多くのことを学べます)。

このとき、中途半端でキャリアの浅い、身軽な若者ばかりが集まっても、やはり形にできないことがあります。地域に”本物”の技を持った人が、質の高いものを地方でつくるからこそ、意味があるのではないかとも思います。だからこそ、ハイキャリアの人たちが、地方移住して、そのエネルギーを発散させることは大切。

 

実際に、その層の受け入れに成功している地域もある一方、できていない地域の現状もあります。おそらく情報開示ができていないのが問題なのではないでしょうか。

ハイキャリア層は、子育て世代もそこそこ多いとは思うので、そのような場所に適しているのか、仕事環境はよいのか、興味を抱いてしまう地域資源がどれだけあるのか、どんなプレーヤーがいるのか(特にこれが重要な気がします)を知りたいはずです。

結局、移住した後のイメージがしにくかったり、仕事の質を下げずにおもしろがれる環境は必要です。そういったWebでの情報発信(網漁のような仕組み)、都内へ行っての直接的呼びかけ(モリ漁のような仕組み)が、多くの地域の抱える課題にも思えます。

 

地方移住することにメリットばかりを伝えるのでなく、東京のような都会を離れるリスクに寄り添えるかは大きいですよね。有能な人に地方でエネルギーをぶちまけてもらいたいのなら、都会を出るために必要なエネルギーへの配慮って大事。移住ってそんな簡単じゃないですよ。パートナーや子どものように、家族がすでにいる人なら、なおさら。

 

あとひとつハイキャリア層の移住受入れとは違うのですが、20代の立場として進んでいけばいいなーと感じるのは、地方におけるキャリアアップです。

都会のような質のいい技術を学びつつ、地方でその実践をしていくような。本場フランスでフレンチを学んで、日本の食材をつかった創作フレンチをつくるってかんじです。それだけでなく、他の料理人がその食材でなにをつくるのか、もやっぱり気になるはずなので、料理人同士が交流できる場もあるとベター。そういう仕組みが増えてほしいです。

 

東京って、先ほども触れたように「学べる」ところだと思うんですよね。最新の情報・テクノロジーが集まっており、多くの手法が実践されていて、やはり強豪プレーヤーがうじゃうじゃいる場所。だから、刺激に富んでいるがゆえに、そこを離れたくない人は少なからずいます。

その「学べる」仕組みが、地方にもあれば、若者は「いったん都会で学んで、地方に進む」とは違った流れができていくんじゃないかと。「都落ち」というレッテルも脱ぎ捨てつつ、というのが重要です。そのために結局は、それだけ教育ができるキャリアを持った人がそこにいるのか、呼び込めるのかって話ではありますけど。

 

「仕事がある」「住まいがある」という条件だけで移住できちゃう人はいますし、否定もする気はないですが、地域にとっての重要なイノベーターになってほしい人を求めるなら、その人が「そこで動きたくなる理由がそこあるか?」という視点は絶対にあってほしい。

個人的には、やっぱり「人」だと思います。おもしろい人がいる場所には、不思議とおもしろい人が集まってくるもので。「地域=人」なので、そのプレーヤーの可視化ができるかなんでしょうね。

 

メモ的に書き出してしまったため、振り返ると、かなりまとまりはないのですが…….

東京という場所に対して、ネガティブな要素だけでなく、ポジティブな要素もあるわけなので、そこへの想像力が移住を受け入れる地域には求められているのかなーと思いました。もちろん、一度の県外へ出たことない人も、その地域の性格は知っておいたほうがいいですよね。

ぼくは、未開拓のおもしろい素材が眠る地方も、その扱い方・磨き方を学べる(東京のような)都会も大好きなので、なるべくはそのバランスを地域の行き来によってとれればと感じています。沖縄に戻ったとはいえ、まだまだ若造・未熟なので、東京という場所は切り離したくないですしね。

 

Q. 「対東京ーー東京ってどんな場所ですか? なにができる場所ですか?(反対に今いる場所についても)

 

2015-07-28 18.42.57
7月に滞在していた、生まれ故郷の平戸島の夕焼け

 

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